【レポート】美腸を極める新習慣とは?

【レポート】美腸を極める新習慣とは?

カンカン照りの溶けそうな7月の3連休初日、「美腸を極める新習慣セミナー」に参加しました。

参加費無料の、サプリメント販売会社主催の、代表取締役が講演者であるセミナー。

参加前は、「美腸を極める新習慣=主催会社が販売しているサプリメントを毎日摂ること」っていうオチなんだろうな~、と予想していたんです。

なのに、なぜ参加したのかというと…

オーエム・エックスの代表かつ講演者であるの高畑宗明さんは、予防医療コンサルタントの細川モモさんが経営している「一般社団法人Luvtelli Tokyo & NewYork」のスーパーバイザーをされている方。前からとても気になっていたんです。

細川モモさんと言えば、女性やママ、子どもを元気にするために、ヘモグロビンの測定や、肌年齢など女性が気になる数値を計測することをきっかけに、自身の生活習慣を見直してもらう機会を作っておられます。「まるのうち保健室」、「京都保健室」など、「●●(地名)保健室」という名前で全国で啓蒙活動をされていますので、聞いたことがあるかもしれません。

ミスユニバーサルジャパンのオフィシャルトレーナーを4年間担当され、「美」のエキスパートでもあります。

私が2017年12月にお話しさせたいただいた埼玉県の上尾鷹の台高校の講演会は、細川モモさんが発信している情報を参考にして、痩せすぎのリスクを紹介しました。
その後、薬剤師向けのセミナーでも度々講演をされていたり、NHKに出演されていたりと、活躍されていて目が離せない方です。

今回の「美腸を極める新習慣セミナー」参加は、細川モモさんきっかけでしたが、当初の私の予想は180度覆されたのでした。

薬をつかわないお医者さん

一人目の講演者は、FoodDoctor(フードドクター)の関由香さん。
なんと薬を使わず、食べ物で患者を治すことにこだわっている現役の内科医です。

医師になって10年、薬を使わなくなって7年経つそう。

主に糖尿病患者の治療をされているそうなのですが、どうやって治すのでしょうか?

関さんは「分子整合栄養医学」を使うと言います。

ざっくり説明すると、分子整合栄養医学とは、患者の自覚症状と血液検査の結果から、不足栄養素を明らかにし、それを補うことで症状の改善を試みる治療法です。私が調べた限りでは、不足栄養素はサプリメント(鉄分、亜鉛、ビタミン、カルシウムなど)や点滴をおすすめするのが多いようです。しかし、私は不足栄養素の解消にサプリメントや点滴を補助的に使うことはあっても、食事で補う指導はマストだと思っています。そのため、最初からサプリメントの販売ありきでHPでアピールしている病院や医師には懐疑的な見方をしていました。

でも、関由香さんは違っていました。
サプリメントではなく、不足栄養素を補える食べ物の選び方、調理の仕方、食事の食べる順番などを指導されています。
関さんは、ご自身でも「21days challenge」という食事でからだが変わるプログラムをオンラインで提供されています。

講演では、現代の食事の問題点として以下を挙げていました。

1.カロリーの摂り過ぎ
・基礎代謝に対して、明らかに摂取量が多い
・適正量を把握していない

2.摂取したカロリーを消費できていない
・三大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)のバランスが悪い
・代謝に必要なビタミン・ミネラルが不足している

特に、現代人は加工食品やコンビニ食が多く、カロリーは十分に摂取していても、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛などのミネラルが不足しがちだそうです。

そこで、関由香さんがおすすめするのは「見た目バランスダイエット」だそう。

ごはん・パン:肉や魚:野菜=1 : 2 : 3 にするというシンプルな方法。

しかも量は測り一切不要。1食あたりの目安は下記の通り。

ごはん・パン=グー
肉・魚=パー
野菜:両手の平に山盛り1杯

手を使って簡単に分かるので、続けやすそう。

さらに、「毎日、最低1杯のお味噌汁を」
味噌はアミノ酸、ビタミン、不飽和脂肪酸など、栄養素の宝庫。発酵食品でもあるため、腸内環境を整えることができます。

「私たちは食べた物でできている」という言葉がありますが、関由香さんはこんな言葉で表現していました。

「私たちは吸収したものでできている」

健康な体をつくるためには「まず消化力を高める」ことから始まると言います。

そして、一緒に食べる人、香りを感じること、料理をする行為そのものも消化力に影響する。

確かに誰かと一緒に食べると食事がおいしく感じたり、スパイスで食欲がそそられたり、料理をするとずっと香りをかいだり、食べるのが楽しみになったりします。

 

関由香さんは味噌ソムリエであり、趣味は全国の味噌蔵見学なんだそう。
多様な味噌の魅力や社会課題について発信しているブログにも注目していきたいと思います。

 

植物発酵エキスに魅せられた腸内細菌の研究者

講演お二人目は、高畑宗明さん(農学博士・株式会社オーエムエックス 代表取締約社長)。

商品の推奨をするんだろうと思っていたこと、ごめんなさい。

最新の研究で、腸内環境がどのように体に影響しているかを分かりやすく伝える内容でした。

気合が入りすぎたらしく、「60分のセミナーで46枚もスライド作っちゃった」とお茶目な雰囲気で場を和ませていました。

腸内細菌は体の腸に住み着いて共生している菌。
その数、100~1000種類500~1000兆個と、人のからだの細胞数(約37兆個)よりも圧倒的に多いです。

「あなたはあなたが食べたものでできている」という言葉、高畑宗明さんは以下のような言葉で表現していました。

「あなたの体はあなたの腸内細菌が食べたもの作られている」

腸内細菌の構成は、主に食べた物によって傾向があり、ひとり一人違っていています。
主食など食文化が異なるアジア人と欧米人ではまったく違いますし、日本人の中でも一人一人違うということです。

その腸内細菌の構成のバランスによって、腸細胞の状態、栄養の吸収率、免疫力、ホルモンのバランス、神経や脳の機能へ影響が出ててきます。

腸内環境の悪化は、異物や病原菌、毒素が体内に侵入しやすくなり、がん、アレルギー、生活習慣病、アルツハイマーになる可能性を高めます。

では、どうすれば腸内環境は整えられるのか。
高畑さんは、発酵、食物繊維、時間栄養学の視点から以下のような提案をされました。

私なりに解釈した美腸を極める新習慣をお伝えすると(意訳入ってます)、

●腸内細菌のエサをとる
・葉っぱものだけではなく、芋類、海藻類、キノコ類など、多種類の食材を食べる。
(食物繊維は水溶性と不溶性の2種類あり、それぞれ役割が異なるため)

・食物繊維以外の難消化性成分を含むそば、全粒粉の穀物、未熟のバナナ、ポテトサラダ、冷えたおにぎりなどもおすすめ
(腸内細菌のエサになるのは、食物繊維だけではない)

・難消化性デキストリン(精製された成分)ではなく食材から摂取する
(食物繊維豊富な食事の代りにはならない)

・発酵食品をとる(多彩な栄養成分が含まれているため)
(腸内細菌の代謝物は、栄養豊富。死んだ腸内細菌は免疫活性化などに役立つ。)

●腸にも体内時計がある。時間を意識した食べ方を
・朝食を食べて肝臓や腸の体内時計をスイッチオン
・空腹時間をきちんと設ける(腸の絨毛の伸縮にもリズムがある)
・起床・就寝・食事時間をそろえる
・朝日を浴びて、夜はスマホオフ

●その他
・オメガ3系脂肪酸のオイルを摂る
・過剰な抗菌はNG
・運動を習慣づける
・抗生物質の乱用を避ける
・人やペットと触れあう

美味しいものを、楽しく食べる。多少羽目を外した食事をするのはOKだけれど、戻れる軸を作るのが大事!と締めくくっていました。

なんと真面目で、勉強になるセミナー。

最後のまとめに、自社製品のサプリメントの告知がまったくなかったことに驚きました。

よっぽど自信がある商品なんだな…と逆に興味が沸いてきました。

 

胃腸が弱りやすいこの蒸し暑い季節。
体調を崩されないよう、ご腸愛ください。